この辺で書いておかないと,ず†っと書かないような気がするので,思い切って書ききってしまおうと思います。
※追記:芝居の感想というよりは,個々の役者さんの印象になってしまいました。
不肖管理人,今年3回目のイナダ組観劇でしたが,初めて大きなホールでの観劇となりました。
(1月は「やまびこ座」,9月は「コンカリーニョ」)
そのためか,幕が開いた直後からしばらくの間はちょっと”薄い感じ”(分かりにくくてすいません(汗))がしていたのですが,キャストが出揃ってくるにつれて,程よい空間が出来上がっていったような気がします。
とりあえず,いつものメンバーは安定して良い感じでした。
棚田さん,素絵さん,J,江田さん,小島さん,出口さん…このあたりでしょうか。
前回と役が同じ人,違う人,新しい役の人,といろいろありましたが,それぞれにいい味を出していました。
特に,江田さんの竜一役は,あて書きかと思うくらいにはまっていたと思います。
最近の江田さんは,基本エキセントリックな役が多いような気がしますが,それよりも”基本はノーマルで,時々ハジける”ような役の方がハマるような気がします。
次に新人さんですが…。
まず碧さん。
頑張ってはいました。
しかし……ん†……まだちょっと浅いような気がしました。
ただ,これは今回の役柄のせいもあるので,実際のところはなんとも言えません。
そして,野村大さん。
なんとなくJの系譜を感じますが(笑)着実に上手になっていると思いました。
そして,新人さんの中で一番光っていたのはなんと言っても……佐藤慶太さん!!
野崎!!
佐藤慶太さんといえば,これまでは正直”ちょい役”が多く,どう思うもこう思うもないうちに舞台からはけているケースが多かったのですが,今回の野崎役の演技は素晴らしいものがありました。
いやまぁ,確かに”色もの”ではあるのですが……ままま,いいじゃないですか!
佐藤慶太さんがこんなにも器用な役者さんであることが分かったわけですから。
そして客演の黒岩さん。
いつもながらうまい!!そして面白い!!
けど…数ヶ所セリフを噛んでいるところがあったので,そこは残念だったかなと……。
それと,なんとなーく”黒岩”という”コントキャラ”を演じているような雰囲気があったので,結果としてトッポボーイズの(悲しみの部分の)味わいがちょっと軽くなってしまったような気がします。
飯野さんはですね,良かったと思います。
音尾さんの六さんとはまったくの別物という印象でしたが,飯野さんの六さんも,これはこれで味がありました。
音尾さんの六さんは”人生の機微”というか,ちょっと無常観を含んだような,他には無い雰囲気を出していたので印象に残りやすかったのですが,飯野さんの六さんは比較的ストレートな愛憎ものになってしまっていたので,その点,印象に残りづらい結果になってしまったかも知れません。
しかし,しっかりした表現力で,まっすぐに押される演技というのも,不肖管理人,嫌いではありません。
え†…最後は森崎さん。
私は良かったと思います。
確かに浅草芸人の雰囲気は出ていませんでしたが(汗)”生き方の不器用な男”の雰囲気は,本人の素のキャラクター性もあいまって,良く出ていたと思います。
とにかく,森崎さん自身も書いているように,今回の役は難しかったと思います。
演じている側のみならず,観ている側にも,以前のキャラクターのイメージが残っている中での演技ですから,これは大変です。
そんな中で,よくやりきったのではないでしょうか。
拍手。
ということで「亀屋ミュージック劇場」の感想でした。
以下,コネタ集です。
※最前列上手端の席だったので,竜一が買ってきた日本酒の中身が2割くらいしか入っていないのが見えてしまいました(笑
確かに満タンの一升瓶はかなり重いので,扱いが大変なんですが,買ってきたばかりのお酒が2割しか入っていないのも変な話ですし……なんとも微妙なところです。
※金曜日の時は,上手通路の奥に「3分間指圧」のポスターが貼ってあったのですが,土曜日には剥がされて消えてました…何故でしょう?
※セットのところどころに貼られていた踊り子さんのポスターですが,3人の顔写真と名前,キャッチコピーまで書かれた,かなり精巧な作りのものでした。
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