Hummingbird Travel Bureau blog

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イナダ組「キククスリ」感想

 イナダ組のお芝居は,ラーギット以降(今回を含め)7本ほど見ていますが,感想を書いたことはありません。
 もちろん,感想がなかったわけではありませんが,HPを利用してネットに公開するという作業の敷居が高かったもので……。
 ですが,最近はこんな「ブログ」なんていうこじゃれたものに手を染めているので,僭越ながら,個人的な感想をつらつらと書いていきたいと思います。

 なお,思い切りネタバレしていますので,これから始まるロードツアーを観る予定の方はご遠慮願います。

 「ストーリーについて」
 
 小島さん演じる「最高についていない女性」を中心に,その彼女に不幸をお見舞いし続ける周辺のキャラクターと,そんな彼女を救うことになる「パンドラの箱に最後に残った希望」ともいうべき,武田さん演じる「さらについていない男性」との関係を,丸一日というタイムスケールの中で描いた作品です。

 「感想」

 「THE END OF THE WORLD」から「乃崎さんのついた嘘」と,最近のイナダさんの2本は世界観がしっかりしたスタンダードな脚本でしたが,今回の「キククスリ」はまずセットからして,全てが「赤と白の2色」で構成されているという「現実離れ」しているものでした。
 登場人物も「ホモの自衛官」や「オカマの外交員」など,かなりイカれたキャラクターが登場し,しかもメチャクチャにはじけていて,全体として,最近のイナダさんの芝居にはなかった「非現実感」を漂わせていました。
 しかし,主役の2人(小島さんと武田さん)がしっかりとした演技でストーリーを構築してくれていたので,他の妖精キャラクター達が,どんなにお茶目に振舞っても軸がぶれることがなく,最後まで面白く観ることができました。
 最後に,キラリと希望を残す「イナダ節」も健在で,やっぱり「イナダ組」は面白いと改めて思いました。
 
 「追記」

 芝居が終わって,会場(コンカリーニョ)を出るとき,役者の皆さんが出口の両側に立ち並んで,お見送りをしてくれていました。
 前述のとおり,ラーギット以降,それなりにイナダ組のお芝居は観ているつもりですが,これは初めての出来事でした。

 そこで,満面の笑顔のJさんと目が合ってしまったことが,今回の札幌旅行の中で,一番の思い出になりました(笑

 江田さんは,今回の役柄と違ってシャイだったなぁ†。

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