日本テレビの夏のスペシャルドラマに大泉さんが出演するそうです。
なんでも,太平洋戦争中のオーストラリアにあった「カウラ捕虜収容所」が舞台で,そこからの脱走を試みた多くの日本兵捕虜が死んだ事件のドラマ化だそうで……。
ままま,いいんですけど……「東京大空襲」とか「カウラ事件」とか,日本人が殺されていないとドラマにならないんですね。
民間人が殺害された「久米島事件」とか,日本軍と中国軍が壮絶な市街戦を繰り広げた「上海事変」とかにスポットが当たらないあたりに”ある意図”を感じてしまって,なんだか居心地が悪いというか……。
「戦争はいかん!」というのは間違いないんですけど,戦争は天災ではないので「我々自身が主体的に食い止める」必要があるわけです。
そこで必要なのは「正確な事実認識」だと思っているので……ん〜…あまり「日本人=被害者」の側面を強調しすぎても,どうかなと……。
例えば,スペシャルドラマを3本作るのならば,うち2本は「日本人=被害者」として,残りの1本は「日本人=加害者」として製作して「”悲惨”とは何か」という主題を,もうちょっと作りこむようなバランス感覚が欲しいわけです。
以上,本日の戯言でした。
(宗谷中学校前)→(富磯小学校近くの橋)
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